指月の譬
「Don’t Think. FeeL!」
It is like a finger pointing away to the moon.
考えるな!感じろ!これは、月を指差すのと同じだ。指に集中するな。その先の月を見ろ。
昨日、夜な夜な観てたジャッキーチェンの「酔拳」に刺激を受け、昔見たブルース・リーの「燃えよドラゴン」の印象的なセリフを思い出した。
生き方や全てに通じるところがあるな、と。
相手に勝ちたい、いいキックを決めてやりたいという思考、これは月を示す指だけに囚われている状態で、その先にある本質に届いていないよっていう教え。
これは、インドの僧ナーガールジュナが書かれた『大智度論』の「指月の譬」から。
言葉、概念、メソッドや方法ばかりに捉われずにその先にある真理をちゃんと見ることができているか。
アーサナの完成よりも、そのアーサナの効果、本質を感じられるか。
アーサナ中に自分の癖を直そうと試行錯誤するより、
体という物理的なものを忘れるくらいに「今、ここ」に没入していく。
そのための準備がどのくらいできているか。
自分を体と心の癖を知って、練習を重ねていくことで
ニュートラルポジションへ近づいていきます。
ヨガは、進化、変化へ導くのではなく、ありのままの自分、元に戻っていくための尊い学び。
そして、その言葉にありがたがって終わらないように、
練習します。
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